世田谷美術館

授業の一貫で、世田谷美術館で10日までやっている「瀧口修造~夢の漂流物」展を見てきました。
私はこの「瀧口修造」という人はまったく知らなかったのですが、美術界では知らないと恥くらいの存在とのこと。彼の概略。
「瀧口修造(1903-79)は、戦前戦後を通じて活躍した詩人・美術評論家であり、特異なデッサンやデカルコマニーを数多く残した人です。
とりわけシュルレアリスムを日本に紹介した人として広く知られていますが、同時代の目撃者として、詩、映画、美術、写真、音楽、建築、舞踏、生け花、書、デザインなどおよそ考えられるあらゆる表現分野にたえず好奇心の網の目をはりめぐらせました。
新聞・雑誌での活発な評論活動のみならず、読売アンデパンダン展や人選と企画を任されたタケミヤ画廊を通じて出会った若い未知の新人たちを支援しその精神的な支えとなる一方、ジョアン・ミロやサム・フランシスなどの詩画集や『マルセル・デュシャン語録』を制作するなど海外の芸術家とも親密に交流しました。
また、職業的に書くことに深い矛盾を感じ始めた1960年頃から盛んに描いた瀧口修造自身のデッサンやデカルコマニーの数々は、独自な表現としてあらためて見直されつつあります。
」 (1998,8,06-9,27 国立国際美術館-瀧口修造とその周辺- 展 チラシより)

今回の展示では、彼の交友のあった人々から贈られた詩やスケッチ、絵画、、また彼の視点により集められた新進の作家たちの作品が、時代の”漂流物”として展示されています。
私は、かれのデカルコマニー という技法でかかれた小さな絵というか版画?に大変興味を覚えました。これはツルっとした面に絵の具をたらし、その上から湿らせた紙を置き、上から押さえ、模様を描きだすという技法で描かれたものです。
一つ一つが、その時々によってまったく異なったものとなります。
しかしその一つ一つのまったく異なる小さな版画?が集まるとそれは、全体としてある意味をもつような絵画となるのです。

そういう彼の周辺にあったものすごい量の作品は、生前、彼の書斎にところ狭しと積み上げられており、その書斎の状況と、そこに彼とその奥さんがちょこんと座って写る状況は、彼らの静かな表情と対照的でものすごい迫力のある写真となっていました。
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by chel-chel-chelsea | 2005-04-09 12:51 | ケンチクもろもろ
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